高校数学を”本質から理解する”

  • 等差数列の一般項、和の公式

    【1】 等差数列の一般項、例えば

    1,3,5,7,9,11,13,15,17・・・・・・・

    という数列の一般項 \(a_n\) は、どのようにして表せるでしょうか。

    \(a_1=1\)

    \(a_2=1+2=3\)

    \(a_3=1+2+2=5\)

    \(a_4=1+2+2+2=7\)

    \(a_5=1+2+2+2+2=9\)

    別の表しかたをすると

    \(a_2=a_1+2\)

    \(a_3=a_2+2\)

    \(a_4=a_3+2\)

    \(a_5=a_4+2\)

    のように、次の項との差は常に2です(公差といいます)。

    このように次の項との差が等しい数列を等差数列といいます。

    等差数列の一般項\(a_n\)をどのようにして求めるか

    上の数列で考えてみます。

    \(a_2\)だと、\(a_1\)(初項)\(1\)に公差\(2\)を1回足したもの、

    \(a_3\)だと\(a_1\)に公差を2個足したもの、

    \(a_4\)だと\(a_1\)に公差を3個足したもの、

    \(a_5\)だと\(a_1\)(初項)に公差を4個足したものです。

    項と項の間の数がいくつかに着目すると

    上の図のように、 \(a_5=9\) は初項 \(a_1=1\) に、公差を4個分足して \(9\) になっていることが分かります。

    つまり

    \(a_6\)なら\(a_1\)に公差を5個、

    \(a_n\)なら\(a_1\)に公差を\(n-1\)個足せばよいので

    これが

    等差数列の一般項の公式です

    上の数列の例なら

    となります。

    公差や初項を色々変えて、自分で確かめてみると良いと思います。

    (そんなもの当たり前すぎる、と良く理解されている人は試す必要はありませんが)

    【2】 次は、等差数列の和の公式です。

    上の数列の例で見てみましょう

    第n項までの和を \(S_n\) とすると

    \(S_n=a_1+a_2+a_3+a_4+a_5+\)

    \(・・・+a_{n-1}+a_n\)

    ここに、

    \(a_2=a_1+d\) , \(a_3=a_1+2d\) , \(a_4=a_1+3d\)

    ・・・, \(a_n=a_1+(n-1)d\)

    と置き換えてみると

    \(S_n=a_1+(a_1+d)+(a_1+2d)+(a_1+3d)+\)

    \(\cdots+\left\{a_1+(n-1)d\right\}\) ・・・②

    ここで、計算の工夫を考えてみます

    「1から10まで足したらいくつ?」

    小学校でやったことのある人もいると思います。

    答は「55」ですが、

    やり方は、

    X=1+2+3+・・・+9+10

    X=10+9+・・・+3+2+1

    と順序を逆にして並べたものを足すと

    2X=11+11+11+・・・+11+11=11×10=110

    両辺を2で割ると

    これを真似します

    ②と②の右辺の項の足す順序を逆にしたものを並べて書きます

    \(S_n=a_1+(a_1+d)+\cdots+\left\{a_1+(n-1)d\right\}\)

    \(S_n=\left\{a_1+(n-1)d\right\}+\cdots+(a_1+d)+a_1\)

    辺々足すと

    \(2S_n=a_1+\{a_1+(n-1)d\}+\)

    \(\cdots+a_1+\{a_1+(n-1)d\}\)

    \(=n\{2a_1+(n-1)d\}\)

    両辺を2で割ると

    別の表し方をすると

    ①、③、④の式の出来る過程を覚えておくことは、

    単に等差数列の公式のみならず、

    数列の一般的な解法テクニックの

    基礎的な力になるので、

    すらすら再現できるまで、紙に書いて

    公式導出してみましょう。

    お疲れ様でした。