「2次方程式の解と2次関数のグラフ」
例えば2次関数
\(y=x^2-4x+3\)・・・・・①
のグラフのx軸との交点のx座標は
\(x^2-4x+3=0\)・・・・・②
という2次方程式の2つの解になります。
まず①のグラフを書いてみます。
【1】 2次関数 \(y=x^2-4x+3\) のグラフ
2次関数のグラフは基本的に
「放物線」(物を斜め上に放り投げたときに描く曲線)
を描きます
高校数学では、
「よく分からないときは、関数の式を満たす点を複数取り、それを結ぶ」と形が分かります。「関数のグラフを書く基本」だと思ってください
しかし、もちろん、それぞれの関数ごとに、効率的な「グラフの書き方」はあります。
2次関数のグラフを書くのに必要なデータとして
㋐頂点㋑上に凸か下に凸か㋒y切片x切片 などを求めます
㋐頂点 の求め方
いわゆる「平方完成」という変形をします
\(y=x^2-4x+3=(x-2)^2-1\)
これは\((x-2)^2≧0\)なので、 ⇐実数を2乗するので負にはなりません
yはx=2のときが最小の値ー1を取ることが分かります。
これがグラフの頂点です。
x軸、y軸と上図のように交わります。(㋒にあたります)
冒頭で述べたように、
この2次関数のグラフとx軸との交点が
「2次方程式 \(x^2-4x+3=0\) の解」になります。
ここで数Ⅰの2次関数一般についてもう少し基本的な所から見ていきます
【2】 数Ⅰの2次関数における用語など
中学でも「2次関数」を扱いましたが、
主に頂点が原点のものに限られました。
他に大きな違いとして、数Ⅰで出てくるのは、
「\(f(x)\)]というやつです。
\(y=f(x)=x^2-4x+3\)
などと書きます。
これとても便利な表記なんです。
意味は
「変数xを2乗して、そこからxの4倍を引き、3を足す、という作業を施します。それをf(x)と呼びます。」くらいの感じでいいです。
関数の英語functionのfでもありますが、
例えば \( g(x)=-2x^2+3x-5 \) と区別する意味で、
f(x)、g(x)などと呼んでいる(区別のための名称)の役割
をしています。
何が便利かというと、
例えば、
\(xに1を代入したときのyの値\) は
\(1^2-4・1+3=0\)
というのを表現するのに
\(y=f(1)=0\)
これで済むのです。
上の最小値の例では、
\(f(2)=-1\)
つまりこれは
「関数\(y=f(x)\)において\(x\)を\(2\)とすると、\(y\)の値は\(-1\)」
となります。
また
\(f(0)=3\)
これはすなわち
xが0のときのf(x)すなわちyの値ですから、y切片が
点(0,3)と分かるわけです。
【3】 ここで2次方程式②に戻ってみましょう。
\(x^2-4x+3=0\)
は、この式のxに代入すると式が成り立つ、
すなわち左辺のxにある値を代入すると=0となる
xの値が方程式の解となるわけです。
とすると、上のグラフを見てください。
\(x=1\)のときの\(y\)の値、
すなわち\(f(x)\)は、
\(f(1)=0 ・・・③\)
となっていることが分かります。
でも、③が成り立つってことは、
\(f(x)=x^2-4x+3\)の\(x\)に\(1\)を代入したら\(=0\)になる
ってことですよね
つまり
\(x=1\)は、2次方程式②を満たすってことで、ここでは他に条件などもないので、x=1は②の解の一つということになります。
同様に\(x=3\)も解と分かります。
①の2次関数と2次方程式②に限らず、より一般的にいうと、
2次関数 \(y=f(x)=ax^2+bx+c\) のグラフが
x軸とx=α,x=βで交わるとき
\(すなわちf(α)=0,f(β)=0\)が成り立つとき、
\(α,βは2次方程式\)
\(ax^2+bx+c=0の解である\)
2次関数が2次方程式とどのようにリンクするのか、
イメージできたでしょうか
上では、「y=f(x)のグラフがx軸と交わるとき」、と述べましたが
では、「交わらないとき」は?
次回、2次関数(2)「2次不等式と2次関数のグラフ」 について見ていきます。
