「2次不等式と2次関数のグラフⅱ」
【1】 前々回に続き、いくつかの2次不等式を見ていきます
\(x^2+2x+3>0・・・㋐\)
\(-x^2-2x-3>0・・・㋑\)
f(x)のグラフを見てください。
最小値が2です。
つまりf(x)は負の値を取ることがありません。
とすると2次不等式㋐の解は、「すべての実数」となります
xにどんな実数を入れても、㋐の左辺は「正」なので、
xは「すべての実数」が解となるのです。
今度は
g(x)のグラフを見てください。
最大値がー2です。
g(x)は正の値を取ることがありません。
ということは、2次不等式㋑は、
解なし となります。
xにどんな実数を入れても左辺が0より大きくなることはありませんから、
「解なし」なのです。
㋐と㋑の不等号を反対にしたらどうなるでしょうか。
例えば㋐の不等号を反対向きにすると、
\(x^2+2x+3<0・・・㋒\)
左辺はどんな実数\(x\)を入れても正の値を取るので、
不等式㋒の解は
解なし となります。
そして㋑の不等号を逆向きにした
\(-x^2-2x-3<0・・・㋓\)
不等式㋓の解は、
すべての実数 です。
どんな実数xを入れても、㋓の左辺は負の値しか取りませんから、
「すべての実数」が解となるのです。
【2】
上の\(f(x)\)のように
「下に凸な2次関数のグラフの頂点(最小値)が正なら、グラフは全てx軸の上側でx軸と交点を持たない」
また、
\(g(x)\)のように
「上に凸な2次関数のグラフの頂点(最大値)が負なら、グラフは全てx軸の下側にあり、x軸と交点を持たない」
ことがわかると思いますが、
2次関数のグラフが上に凸か下に凸か、頂点のy座標の符号、x軸との交点、
そして2次方程式の判別式との関係を次回見ていきます。
高校数学の肝(きも)と言ってもいい重要かつ数Ⅱ、数Ⅲ、大学入試まで
汎用性の高い考え方、理解すべきポイントが詰まった、
数Ⅰの重要項目の一つです。
