2次関数(3)

「2次不等式と2次関数のグラフⅱ」

【1】 前々回に続き、いくつかの2次不等式を見ていきます

 \(x^2+2x+3>0・・・㋐\) 

\(-x^2-2x-3>0・・・㋑\)

f(x)のグラフを見てください。

最小値が2です。

つまりf(x)は負の値を取ることがありません。

とすると2次不等式㋐の解は、「すべての実数」となります

にどんな実数を入れても、㋐の左辺は「正」なので、

「すべての実数」が解となるのです。

今度は

g(x)のグラフを見てください。

最大値がー2です。

g(x)は正の値を取ることがありません。

ということは、2次不等式㋑は、

解なし となります。

にどんな実数を入れても左辺がより大きくなることはありませんから、

「解なし」なのです。

㋐と㋑の不等号を反対にしたらどうなるでしょうか。

例えば㋐の不等号を反対向きにすると、

\(x^2+2x+3<0・・・㋒\)

左辺はどんな実数\(x\)を入れても正の値を取るので、

不等式㋒の解は

解なし となります。

そして㋑の不等号を逆向きにした

\(-x^2-2x-3<0・・・㋓\)

不等式㋓の解は、

すべての実数 です。

どんな実数xを入れても、㋓の左辺は負の値しか取りませんから、

「すべての実数」が解となるのです。

【2】

上の\(f(x)\)のように

「下に凸な2次関数のグラフの頂点(最小値)が正なら、グラフは全てx軸の上側でx軸と交点を持たない」

また、

\(g(x)\)のように

「上に凸な2次関数のグラフの頂点(最大値)が負なら、グラフは全てx軸の下側にあり、x軸と交点を持たない」

ことがわかると思いますが、

2次関数のグラフが上に凸か下に凸か、頂点のy座標の符号、x軸との交点、

そして2次方程式の判別式との関係を次回見ていきます。

高校数学の肝(きも)と言ってもいい重要かつ数Ⅱ、数Ⅲ、大学入試まで

汎用性の高い考え方、理解すべきポイントが詰まった、

数Ⅰの重要項目の一つです。