2次関数(5)

「判別式と頂点のy座標ⅱ」

【1】

前回と同様に

2次関数の一般式を変形して

\(y=f(x)=ax^2+bx+c\)

\(=a(x+\dfrac{b}{2a})^2-\dfrac{b^2-4ac}{4a}・・・①\)

頂点の座標は

\((-\dfrac{b}{2a},-\dfrac{b^2-4ac}{4a})・・・②\)

今度は

2次関数のグラフが頂点でx軸と接している場合を考えましょう。

形でいうと

こうなっているときですね

頂点がx軸上⇒頂点のy座標 \(0\) です

つまり①の式は

\(y=a(x+\dfrac{b}{2a})^2 ・・・③\)

②は

\((-\dfrac{b}{2a},0) ・・・④\)

となります

この 2次関数のグラフがx軸と「接している」という状態は、

すなわち

⇒この2次関数のグラフとx軸との「交点が1つ(接点)」、

⇒f(x)=0とおいた「2次方程式の解が1つ(重解)」、

⇒「2次方程式の判別式=0」、

ということです。

「判別式=0」のとき、①の式は③になり、

②の頂点のy座標は0になり、

2次方程式f(x)=0の解は1個になり、

グラフとx軸との交点は、軸のx座標 \(x=-\dfrac{b}{2a}\) の1個だけになります。

わかりやすくするために、具体的な数字の入った2次関数のグラフで再度見てみ

ましょう

\(y=f(x)=x^2-4x+4=(x-2)^2\)

頂点が(2,0)です。

2次関数のグラフがx軸と接している場合です。

y=f(x)とx軸との交点(接点)が、(2,0)の1個だけ

2次方程式f(x)=0の解がx=2の1個だけ(重解)になります。

判別式=0です

f(x)を平方完成すると \((x-2)^2\) ですから、

\(( )^2\)のあとが0なので、平方完成と因数分解が一致していますね

\((x-2)^2=(x-2)(x-2)\) なので

「重解」と呼ぶのも納得です。

y=f(x)のグラフをx軸に関して対称なグラフy=g(x)=ーf(x)=\(-x^2+4x-4\) にすると

こうなりますね

f(x)と比べると、y座標の符号が入れ替わっているだけなので、

g(x)=0とおいた2次方程式としては同じ結果になりますから(方程式としては移項したり、マイナスかければ同じ式になりますから)、x軸との交点の個数や座標は変わりません。判別式も当然0になります。

ただ、

x=2のときのy=0が「最大値」になり、

2次不等式 \(-x^2+4x-4<0\) の解は、x<2,x>2となります。

頂点から離れるごとにyが増加するのか減少するのか、などは、

グラフが上に凸か下に凸かによって違ってきます

2次関数(6)は、「最大値・最小値」を予定しています